鉄道遊撃隊(三)

  鉄道遊撃隊(三)  
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そのとき、黒い大男はちょうど鬼子と二本目の酒を飲んでいたところだった。車内は騒然となった。
「あ!王溝駅でどうして停まらないんだ!」
鬼子が立ちあがって窓の外を眺めたときには、王溝駅の場内信号機があっというまに後ろの方へ過ぎさっていった。