鉄道遊撃隊(三)

  鉄道遊撃隊(三)  
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駅の西側の場内信号機のあたりには、彭亮が低い木の茂みの中に伏せ、緊張しながら客車が来るのを待っていた。耳を震わすような汽笛が響くと、機関車がゴウゴウとやってくる。彭亮は車両の側までしのびよると、機関車の取っ手をつかみ、体を縮めたかとおもうとすぐのぼっていた。

※場内信号機は駅に列車が入れるかどうかを示す信号機で、駅の外れにある。